第8回 「なぜバンドマンにはヒモが多いのか?」

 

 

ぼく、ヒモックマ。

 

女に養ってもらっている白クマの男の子だよ。

 

「ヒモ男」と聞くと、みんな、なんとなくバンドマンを連想するんじゃないかな?

 

 

じゃあ、なぜバンドマンにヒモが多いのか、わかるかな?

 

理由はハッキリしていて、バンドマンは「夢を語りやすい職業だから」だよ。

 

「メジャーデビューする」「武道館をいっぱいにする」など、明確で、わかりやすく、なおかつ派手な夢を語りやすいからなんだ。

 

「語りやすい」というのは、「語っていても違和感が少ない」「夢を具体的にイメージさせやすい」という意味ね。

 

同じ理由で、芸人さんや俳優の卵にも、ヒモが多いよね。

 

こちらも「テレビ番組の司会者になる」「大きな劇場をいっぱいにする」と、わかりやすい夢を語れる。

 

たとえばこれが会社員だと、語る夢は「幹部役員になる」「株主総会を(株主で)いっぱいにする」になるよね。

 

これだと、少し共感しづらく、わかりにくく、地味な夢になっちゃう。

 

「会社員には夢がない」と言っているわけではなくて、「夢を語る」という一点においては、やっぱりどうしてもバンドマンの方が有利というお話。

 

 

じゃあなぜ、夢を語りやすいとヒモになるのかわかるかな?

 

それは「夢を語る能力」が、ヒモにとって何よりも大切な能力だからだよ。

 

夢を語る能力というのは、言い方を換えると、夢を見させられる能力。

 

女の子に夢を見させることができれば、「男に金を貢ぐ」という後ろめたい行為を、「応援してあげている」という前向きな行為に、すり替えることができるんだ!

 

すごいでしょ! 魔法みたいだよね!

 

一度、「ヒモを養う女性側」に立って考えてみるとわかりやすいよ。

 

女友達や両親に「彼氏と最近どう?」と聞かれても「毎月、お金を貢いでいます」とは答えられないよね。

 

でも、「がんばっている彼を、応援してあげている」にすり替えたらどうかな?

 

一気に、「いい女度」が増して、美談になるよね。

 

女の子の社会的ポジションも、「ほぼ無職のクズ男に騙されている哀れな女」から、「才能をいち早く見抜いて、自分が信じた男性を支えてあげているカッコイイ女性」になる。

 

やっていることは同じなのに、印象がガラッと変わるってわけさ。

 

 

このように、ヒモとして生きていくためには、いかに「お金を貢ぐ」という行為を「応援している」にすり替えられるか、というのが重要になってくるんだ。

 

そのために「バンドマン」という夢を語りやすい職業は、非常に有利に働くってことがわかってもらえたかな?

 

そりゃ、こんなチート能力を持っていたら、誰だって乱用しちゃうよね。

 

これが、バンドマンにヒモが多い理由だよ。

 

(あまりピンと来ない人も、スマホゲームに課金しまくっている友人の姿を思い出してみてね。彼らもまた「スマホゲームに課金している」という感覚ではなく、ゲームの中のキャラクターを「応援している」から課金しているはずだよね)

 

 

要するに、ヒモというのは「究極のファンビジネス」なんだ!

 

夢を見させる対象が、「大勢のファン」なのか、「目の前のひとり」なのか、ただそれだけの違い。

 

そして大抵、目の前の女性ひとりに夢を見させることができる人は、大勢の観客にも夢を見せることができるので、意外にバンドマンとしてもちゃんと売れて、夢を叶えられたりするんだよね。

 

やっぱり、ヒモって偉大だよね!

 

というわけで、ヒモになりたいと願うひとは、まずはバンドを組むことから始めてみてはいかがでしょうか?