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第十回 この人と会っている時間がもったいない。いま、それどころじゃない

 

 

仕事や趣味が忙しい時期は男と遊んでいる暇はありません

 

東京駅構内にあるカフェで、教育関連の会社勤務のマミさん(29歳)と「恋愛と結婚のタイミング」をテーマに語り合っている。ダンスで心身を鍛えている明るい性格の美人だ。

現在、マミさんには結婚を視野に入れて半同棲中の恋人がいる。13歳年上の同僚であるケンジさんだ。しかし、昨年の春にケンジさんと出会うまでは、恋愛や結婚にはあまり気持ちが向かなかったとマミさんは振り返る。

「世の中には素敵な男性が多いですよね。誘ってもらったら食事に行き、付き合うこともありました。でも、会っているうちにピンと来なくなり、週に1回も会わなくなり、3か月ぐらいで別れちゃうことの繰り返し。仕事や趣味を優先したくなっちゃうからです」

マミさんは正社員だが、季節労働のような業務を任されている。2月から8月までは現場仕事に忙殺され、秋以降は急に暇になるのだ。すると、恋愛も刹那的なものになりやすい。

「忙しい時期はデートしている場合じゃありません。たまにクラブに行って一晩中騒いでストレスを解消していました。でも、寒くなってくる頃には時間が空くようになって、ハロウィンやクリスマスもあるので彼氏が欲しくなります。せっかく彼氏ができても、バレンタインぐらいにはまた忙しくなってゴメン、ということがありました」

 

仕事で受けた恩を広く社会に返したい。もっとがんばりたい

 

入社当時は余裕がなく、仕事を辞めて結婚したいと考えることもあった麻美さん。社会人5年目を過ぎた頃から、仕事が面白いと感じ始めた。

「嫌なこともたくさんあります。でも、私はそれを乗り越えて仕事を続けて来ました。もっとがんばりたい、一生働き続けたいと思っています。今の会社を辞めたとしても、今までやってきたことをつなげてもっと大きな仕事をやってみたいです」

外で働いて稼ぐことが当たり前な男性に比べると、マミさんのような女性は仕事への想いがより純粋になる。超高学歴のバリキャリ女性ではないからだ。結婚して家庭に入る道のほうが大きかったのに、あえて仕事を続けることを選んだ。

「いろんな人に迷惑をかけながら仕事をがんばって来ました。その恩を広く社会に返さないと申し訳ない、という気持ちがあります。仕事で得た経験は家庭だけでは使い切れないと思うんです。もちろん、結婚したら子どもが欲しいです。楽しそうなので」

専業主婦志向から共働き志向に変わるためには、仕事において「修羅場」を経験し、それを乗り越えた自信を持つことが必要なのかもしれない。

 

誰かと飲みに行くのは好きだけど、自分から誘うことはない

 

マミさんには学生時代から打ち込んできたダンスの趣味がある。社会人になってからも続けており、発表会などがあると練習にできるだけ時間を使いたい。すると、恋愛の優先順位はますます下がる。

「この人と会っている時間がもったいない、と思ってしまうこともありました。『すみません、それどころじゃないので』という気持ちです」

社交的で人懐っこく見られがちなマミさん。しかし、本人によれば「人恋しいと思ったことはない」。一人旅も平気なタイプなのだ。

「誰かと飲みに行くのは好きだけど、自分から誘うことはほとんどないですね」

20代後半。仕事がようやく面白くなり、趣味のサークル活動などでも責任ある立場になったりする。刹那的な恋愛も楽しめる。一般的には結婚適齢期と言われるが、若い社会人にとっては「第二の青春」の只中にいるタイミングなのだ。

 

※登場人物はすべて仮名です。

 

 

イラスト:吉濱あさこ http://asako-gaho.com/

 

 

 

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