第12回 「お小遣いをせびるためのライフハック」

 

 

ぼく、ヒモックマ。

 

女に養ってもらっている白クマの男の子だよ。

 

ヒモにとって、一番の腕の見せどころは、お小遣いをせびる時だよね!

 

(※せびる=無理にねだること)

 

 

「おこじゅかい」と可愛く書いてみても、実態はこれすなわちお金なわけだから、なかなか「ちょ~~だい」とはストレートに言いだしづらいよね。

 

だからこそ、「いかに自然にお小遣いをもらえるか?」に、ヒモは常日頃から頭を働かせているわけです。

 

よくあるのは、ふたりのお金を「結婚資金」であると言いくるめて、共有の財産にしてしまう手法。

 

これなら、「ふたりのお金だから」と言って、(ほとんど全て彼女が稼いだものだけど)自由に気兼ねなく使えます。

 

でも、ぼくは、このやり方はあまり好きじゃないんだよね。

 

だって、これって「結婚」を意図的に意識させているよね?

 

ほとんど、結婚詐欺だと思うんだ。

 

ヒモって、選ばれた人間しかできない誇り高い職業なはずだよね。

 

犯罪行為じゃなくて、もっと気持ち良く爽やかにお金をせびろう!

 

 

気持ち良く爽やかにお金をせびるために、まず最初にやるべきこと!

 

それは「お金を貸してもらう」だよ。

 

ぼくの持論としては、お金を貸してもらう時に「お金、貸して」とそのまんまお願いするのはセンスがないと思っているよ。

 

いかに「お金、貸して」と言わずに、相手から「お金、貸そうか?」という言葉を引き出せるかに、ヒモとしての力量が試される。

 

でも、それを語り出したら長くなるので、今回は、あなたが「お金、貸してくれない?」とお願いしたところから始めるね!

 

あっ、でも、一応、言っておくけどさぁ!

 

そもそも「お金、貸してくれない?」に対して、「貸したくない」「私、親しい人でもお金の貸し借りはしないことにしてるの」と断られたら、あなたはヒモとしての素質は皆無なので、今すぐヒモの道は諦めて就職してね! 悪いことは言わないからさ!

 

それを崩す方法をいちいち教えていたら、キリがないので、ひとまず話を進めるために「無事に借りられた」ということにするね。

 

 

お金を貸してもらったら、それをすぐに返してください。

 

次の日か、その次の日か、とにかくすぐに返済してください。

 

一見すると、お金がこっちに来て、元の場所に戻っただけなので、何も生み出されていません。プラスマイナスゼロです。

 

しかし、相手の中には確実に「この人は、ちゃんと返してくれる人なんだ」という信用が生まれます。

 

つまり、中小企業の社長が、銀行から融資を受ける際のやり方と同じってこと!

 

「借りる→返済する→借りる→返済する」を繰り返していって、少しずつ信用と信頼の実績を積み重ねよう!

 

これを数回、繰り返していけば、少しずつ借りられる限度額があがっていくよ!

 

 

信用の木が大きく成長して、「まだ返し終わってないけど追加でお金を借してくれた」という果物が実ったら、いよいよ収穫時期です。

 

ふたりで外食した際に「あっ、やべ! 財布忘れた! ごめん、お願い…!」って言って支払ってもらおう!

 

そうすれば、きっと相手は「あれ? これ、貸したことになっているのかな? それともオゴってねっていう意味だったのかな? どっちだろう…?」と思うはず!

 

これにて、確かめづらい名目不明のお金が一丁あがり!

 

あとは、お金の貸し借りの中に、同様の手口で名目不明金をどんどん増やしていけば、確実に帳簿はバグりだすよ!

 

一体、いくら貸したのかうやむやになって、貸し借りはズブズブに!

 

 

重要なのは「まあ、この人は、今までも返してくれたから大丈夫」と信じ込ませること。

 

この犬は、今まで一度も噛まなかった大丈夫。今回もきっと噛まないはずだ」という穴だらけの理論と同じことなのにね。

 

人間は一度、相手を信頼すると、意外と脆いんだよね。

 

それじゃあ最後に、お小遣いにまつわる「ヒモ短歌」で締めたいと思います。

 

友達の結婚式に呼ばれた際の、実話です。

 

 

ちなみに、その夫婦は数年後、離婚しました。

 

ざまあみろ。