第七回 「この世にはモテが乱れる磁場がある」

 

ノー運動で貫き通して数十年、甘やかしに甘やかした身体のツケが回ってきそうな気配と、家に引き篭る具合がよすぎるこの生活に対しての収入と貯金のバランスに、不安と焦燥が押し寄せてきて何かしなくては…と出した答えが「仕事探すためにまず体力」となって。優先順位おかしいかもしれないけどそういうことにして。そしてほら、オシャレしようと思ったけど服を買いにいく服がないって理論あるじゃないですか、それで言うところの「ジムに行く体力がない」その論で今、高齢者向け女性専用の体操教室通うことにしたんですよ。言うな、体力テスト受けたら60代とか結果言うな。

しかし女性だけ、というのは本当に心地よく皆が「すいませんね」「どうぞ」「お先に」と譲り合い挨拶を率先し、異性がいないということで醸し出される場の空気がとにかく楽~のびのび~という新鮮な驚きありまして。あーこれなら早く通えばよかったと反省しつつも、なぜこんなにジムを忌避していたのかの理由の一端に電話人生相談があり、ラジオ番組を社会のソースとして学習教材にしてしまってきた私のジムイメージ、それでは聞いてください。

 

 

「正直家から出たくない…働きたくない…このままでいたい…」

 

W不倫中だが世間的にも子供にもよくないと思うので未練ない終わり方を教えて欲しい20代男性。

 

「ちょっと不倫に関する相談でして。自分、奥さんがいて相手も旦那さんいてW不倫ていうんですかそういう感じになって世間的によくないと思うんで今後どうしてけばいいかという相談で」

 

「ジムに通ってましてそこでちょっとあの、知り合うきっかけになって、で、あの最終的に関係持ったのは1年位前からなんですけど」

 

「よくはないと思うんですよねお互い判っててでも魅力を感じあってるのが解るんです。でもあの家庭ある状況じゃないですかこのままズルズルっていうのも先がないと思うので終われるなら早く終わりたい、でも気持ちが」

 

「子供の事を大事に考えてるのでどんな形であろうとお父さんお母さんが揃ってた方がいいのかなと。それで今後どういうような感じで終われば自分の気持ちもなんか未練たらしくないように終われるのかなあって」

 

きっかけはジム…!

内容的には、愛しあってるけど世間や子供を理由に離婚はしないと繰り返す相談者に回答者が「自分の愛情殺して生きてゆきますって優等生すぎね?」と指摘し、パーソナリティからは「子供を盾にとって別れようとはしない態勢みてると火遊び楽しんでるだけで愛し合ってる訳じゃないと思う若気の至り」とか言われちゃうの回で、でもそんな事よりジムでは日夜運動以外にこのような行為が…起こっていて…?という恐ろしさの方に心の傾きが止まらない…。

 

数年前からW不倫、別れたいけど何があっても君のそばにいると言われ別れられない…夫には申し訳ない後ろめたい…でも彼には主人に無いところがあってそれを求めてしまう…わがままな私を…愛情深く…受け入れて…包んでくれる…止まらないラブポエム40代妻。

 

「きっかけはスポーツの講習会で会って指導者の方なんですが」

 

んもう!スポーツトレーナー及びジムきっかけ率高すぎ…!もうスポーツはエロ!

そして乱れの出会いの場はジムだけでは終わらない…。

 

不倫相手が連絡くれなくなってこの気持ちどうしたらいいかの50代女性。

 

「どこで?」

「子供の学校で、はい」

「要するにPTAね?子供の友達のお父さんて感じですね?」

「はい、色々話したりとかそんな感じで、とても相談のってくれたり、とても褒めてくれたりして、とてもいい関係というか、とても尊敬してたんですが飲み会たまたまあった時に、ちょっとそういう、ことに、フフフ、なって」

 

ちょっとそういうことになる場…PTA…。

 

不倫している妻から離婚したいと言われているが別れたくない40代夫。

 

「相手というのは?」

「えと結婚してる方で、えと同じ学校のPTA役員の方です」

 

ああもうPTAも乱れてる、ここもモテ磁場がどうかしてる…!

 

他にも当然ながら「職場」きっかけというのも多いですね。会社で取引先でパートで職がある者同士が出会ってしまう恐ろしい磁場…職場…。

 

このように電話人生相談を聞き続けると「ジム」と「PTA」、あと「職場」は乱れたモテが発生する恐ろしい場所と認識されてくるんですよ!そうに違いないんですよ!

 

以上のような理由で乱れモテ磁場におびえるかわいらしい小動物こと私は、PTAは最低限に、今日も高齢女性専用の体操教室に行き、職場及び仕事から遠ざかっているのです。理由があるのです。