第7回 デートの待ち合わせは絵本コーナー

 

モテが気になるボクたちワタシたち、ちっちゃい頃は絵本をたくさん読みましたか? ごっこ遊びや外遊びのほうが好きだったかな?絵本には味や癖のある登場人物がたくさん出てきて、奥深い世界が広がっていて、じつはモテのお勉強になるんです。

 

 

漫画や小説の登場人物を、カッコイイとか実在すれば付き合いたいとか思うことはありますよね。先日二次元キャラクターと結婚式を挙げた方もいるくらいですから、私たち人間というのはまだまだ可能性をもっているといえます。

 

さて絵本の登場人物に、そんな気持ちを抱くことはあるのでしょうか? 子どもの本ですよ?

はい、私はこの3人(3匹)が好きです。

 


左 『100万回生きたねこ』(作・絵:佐野洋子講談社)
多くの人が「好きな絵本」として紹介しているロングセラーです。100万回も死んで100万回も生き返り、一度も泣かなかった猫が、自分に見向きもしない白猫に出会って……。私は大人になってから読みましたが、本屋で涙をこらえるのがたいへんでした。


中 同じく佐野洋子さんの『おれはねこだぜ』(講談社)。

大のサバ好きで、毎食サバなのに「こんやは ひさしぶりに, さばでも くうか。」が口癖の一匹の猫。散歩していると、背後からサバが襲って来て一目散に逃げる猫。飛び込んだ映画館でほっと一息と思いきや、周りを見渡すと観客は全員サバ。怖い目にあったのに、いったん座ってパイプをくわえたら、また元通り「サバでもくうか」。シュールで楽しい絵本。


右 『やっぱりおおかみ』(作・絵:ささきまき 福音館書店)影のように描かれているのは、一匹だけ生き残ったひとりぼっちのオオカミ。「おれに にたこは いないかな」と仲間を探すも、怖がられたり、敬遠されたり……落胆して、でも強がるオオカミが放つ「け」のひと言が、さみしくも清々しく響きます。孤独やひとりぼっちを肯定的に描いためずらしい絵本。

 

 

 

これら3冊の絵本の共通点は、みんな「一匹狼」だということ。(うち2冊は猫ですが) 『100万回生きたねこ』は最愛の家族を得ますが、最後はやはり一人になります。

 

幼いほど社会性がありませんから、絵本は「なかよし」がテーマのものが多くなるのは自然なこと。性格に癖があったり協調性がない登場人物も、最後にはまぁるく仲間の輪に入りますが、それもよし。

 

でも大人の世界で魅力的なのはどんな人物かというと、話は別。心の奥に自分だけの世界や、他人が理解できない領域を持っている人に私は惹かれます。

そこを理解しようとか共有しようとかすると難しいことになりますが、それぞれが持っているものを、遠くから眺めるのが理想的ですね〜。

 

そして次に紹介する2冊は、究極のモテ・エッセンスが詰まった絵本なので、大人のみなさんも読んでください。

 


左 『おれは歌だ おれはここを歩く アメリカ・インディアンの詩』(訳:金関寿夫 絵:秋野亥左牟)

 人類の、生物としての「モテ」が詰まっている最高の絵本です。付き合った人数とか告れらた回数とか、そーんな程度のものではありません。「夜明けの歌」「狩りの歌」「黒い蛇の歌」……自然、暮らし、動物、森羅万象に歌があり、その歌のかっこいいこと!

「針もみの木にとまって おれがくゆらすタバコからの 白いけむりが見えるはずだ」

 これは何の歌だと思いますか?「フクロウの歌」です。フクロウに恋しちゃいますよね?!



右 『すてきな三にんぐみ』(作:トミー・アンゲラー 訳:いまえよしとも 偕成社)

 保育園や幼稚園に常備されているようなロングセラー絵本なので、読んだことがある人も多いのでは。3人のどろぼうが、盗む物がないので、みなし子をさらって、大事に育てて…。金持ちの物品は容赦なく盗むけれど、弱者には優しい。ねずみ小僧やルパン三世のように、庶民のハートをがっちりつかみます。

 

 

1冊5分もあれば読める絵本。今回紹介した絵本のなかには新刊書店では入手困難なものもありますが、ぜひいろいろと手にとってみてほしいです。

デートの待ち合わせに書店の絵本コーナーや、図書館の子どもコーナを選ぶのもマニアックでいいですね。(相手を見てから判断しましょう)。

 

 

 

 

 

 

 

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