第十一回「厳正なるステイタス選考にご期待は添えかねて」

 

 

人は縁談を前に経歴でまず相手を判断してしまう…。恋の履歴書、モテの身上書…愛の釣書、許婚のプロフ…。

私が常日頃から覗く人里(降りはしない)、ラジオ番組電話人生相談ではやたらそこらへん気にする人がたくさんやってくるよ!

人間の条件は学歴!職業!年収!年齢!など諸々の条件を勢いと確固たる姿勢で貫き通し、結果オノレの価値観ダダ漏れ全国公開されたとしても…譲れないこのステイタス…貴様!所属の社と学歴を名乗れ!慎重なる選考の結果はこのあとすぐ…!

 

「羊毛フェルトで作りました豚に真珠ブローチでございますブヒー」

 

 

孫が連れてきた結婚相手と別れてもらいたい祖母。

 

「その男性が、若いうちしかできない不安定な仕事だからです。それと、アノ、マア、失礼ですけれども、学歴がアノ、失礼ですが、低い、あまりに離れてる、そういったことで、アノ、孫が幸せにはならないと思って、あまりにも、違うと思うので」

 

丁寧に何度も失礼を詫びながら価値観で孫のフィアンセ殴ってゆくストロングスタイルのおばあちゃん。

 

「じゃあ職業と学歴よければ認めたってことですよね?」

「アッ…?いえ…人柄がいいのが一番って思いますけど…」

「今、声小さくなりましたね???????????」

 

回答者もけっこう意地悪なスタイルでおばあちゃんをコーナーに追い詰めていった回で、相談者の凝り固まった価値観を解きほぐしてゆくアドバイスを聞きながら、関係は全くないですけど以前よく使う駅近くにあったラーメン屋さんに「ラーメンは豚ガラ、鶏ガラ、人柄」って看板かかってて通りかかるたびに寸胴鍋に深く沈みゆく店主のビジョンが浮かんでしまっていたの思い出したんですけどそのくらい大事なんですよね、人柄。

 

 

外国人との結婚を反対してからずっと疎遠になってしまっている息子と仲を取り戻したい母親。

 

「相手が留学生ってことで、私立大学のあんまりいい大学じゃないんですよね、それで年齢がかなり上なんですよね、40歳くらいで」

 

母親として嫁の年齢って気になりますよね、たとえお前んとこの息子が当時46歳だったとしても。

 

 

嫁が強く息子が可哀想なので、実家に戻ってこいと離婚を勧めたい父親。

 

「それで長男の嫁が、エー、44歳で、この嫁がマンション所有しててそこに住んでるわけです、やっぱりアノ、だからアノ、強いんですよね」

 

不動産所有している嫁はストロング理論。

 

「だから私も苦言したんです、そんなマンション持ちの女性なんだから出て行け言われたらみじめになるよと、再三再四、苦言を呈したんです」

 

父親が繰り返す嫁への呼称「マンション持ちの女」の怪談タイトルにも似たキャッチさがすごい。

怪奇!マンション持ちの女…!

 

「貴方にとってマンションというのが屈辱なんです、男のプライドに当て嵌めると”とんでもないお嫁さん”となる」

 

屈辱!マンション持ちの女…!(キャッチなのでなんでも合う)

この回は結局、当人であるはずの長男が自分の意思で何も言わないのが元凶であると、相談者が本来怒りを向けるべき相手としての真犯人を究明しましたが、マンションそんなに鬼門なのマンション。父、怒りの振り替え輸送頑張ってほしい。

 

 

娘が連れてきた相手が中卒で職歴も学歴も不満な父親。

会社勤めじゃないと、会社も一部上場、いや一部上場でなくても、とか高め条件バンバンあげる理由が

 

「やっぱりこういう職種じゃないと良い人脈ができないんで」

「では貴方が言う良い人脈とは?」

「なんか経済界の会とか?????」

 

滅多に聞くことのできない熟年お父さんのざっくりドリーム、その鳴き声、ご査収ください。

認めるのは上場企業、東証一部であって東証二部は応相談。二部もだけどジャスダックとかマザーズも怒ってもいいと思います。そしてなんか経済界の会とは…いったいどんなビジネスの画を描いているのか父…。

 

 

逆に、相手を詮索するのではなく自らプロフィールをガンガン公開してくるスタイルの相談者もいて好感がもてます。

 

「2年半前に離婚しました74歳です!最近まで精神安定剤と睡眠薬飲んでましてね!ようやく飲まなくて済むようになったんですけど毎朝3時から10時まで動悸がして眼が覚めるんですよ血圧は200!」

 

のそ子です今年46歳です!薬なくても眠れますが加齢のためか尿意などで夜中一度は目が覚めます!血圧は今日は107!すきなガンダムは黒いガンダム!すきないぬはいぬ!すきなねこはねこ!ほぼ毎日が無職!よろしくお願いします!(見習ってみた)