第十八回 楽しく飲んだついでにホテル、が理想。私のペースに合わせてほしい

 

 

 

 

タイミングはまさに今です。私、悶々としています

 

身長175センチあるというハルカさん(28歳)。女優の鈴木京香を若くしたような美人だ。メディア関係の会社員をしながら、都内のスナックでもアルバイトをしている。酒とセックスが大好きなことを公言しており、同棲中の恋人はいるけれど「都合のいい関係」の男性は募集中だ。

「恋人がいないときは常にひと肌が恋しいです。恋人がいても、慣れてきてセックスの回数が少なくなると他の人を求めてしまいますね。その時期ですか? まさに今です。私、悶々としています」

ハルカさんはなんと「言い寄ってくる男性の6割は生理的にOK」と明かす。通常の女性の6倍ぐらい広い許容範囲だ。

「実際に顔を合わせたら無意識に『セックスできるかできないか』を分けていますね。イケメンでもダメな人はダメです。こないだ恋活アプリを使って会った人がいます。世間的にはイケメンと言われる見た目だと思いますが、会ってみたら超つまらなかったんです。会話がまったく成り立たない。『なんだコイツ』と思いましたね。多分向こうも同じように感じたのでしょう。もちろん何もせずに別れました」

積極的なイケメンでも「ダメ」な4割になり得る――。その他大勢の男性としては胸がすくような話だ。ハルカさんはさらに続ける。

「イケメンは子どもの頃から女の子にいろいろしてもらうのが当たり前だと思っていますよね。面白い大人になるのは難しいのかもしれません」

 

いい笑顔は、「自信」「サービス精神」「許容」で構成される

 

ハルカさんが弱いのは、生まれ持った見た目ではなく笑顔がいい男性だ。不自然な営業スマイルではなく、子どものようなあどけない笑顔にキュンと来る。

やや脱線するが、男性の笑顔について筆者なりに分析してみたい。いい笑顔には自信、サービス精神、許容の3要素が入っていると思う。

まずは自信。卑屈な人は卑屈な笑いしかできない。誇りと自信があるからこそ朗らかな笑い方ができるのだ。そして、多くの女性は根源的な自信のある男性に惹かれる傾向がある。いい笑顔は自信のサインになり得る。

ハルカさんが指摘するように、イケメンは周囲の女性から甘やかされて育ってきたので自信はあってもサービス精神に欠けていることが多い。仏頂面でも許されるのだ。しかし、その他大勢は大人になるに従って学ぶ。他人に接するときは感じ良く振る舞ったほうが得なのだ、と。笑顔で挨拶することが習慣になっていると、性格まで明るくなったりする。

許容に関しては自信と通じるものがある。人は誰しも他人に恐れを抱いている。それを乗り越えるには信頼と愛情の力が必要だ。子どもが母親に向けるような笑顔は「あなたのことを信じて受け入れます」という意味があり、それを嫌う女性は皆無に等しい。

 

下心見え見えでがっつかれると気持ちがなえてしまいます

 

ハルカさんの話に戻る。アルバイト先のスナックでは、勇気づけられた酔客が我も我もと渾身の笑顔で口説いてくるのは当然だ。ただし、ハルカさんは生理的にはOKな全員を受け入れるわけではない。

「下心見え見えでがっつかれると気持ちがなえてしまいます。理想的なのは、軽いノリで飲みに誘われて『そういう展開はないのかな~』とちょっと寂しく思いながら普通に楽しく飲んでいるうちに酔った勢いでホテルに行くこと。こっちのペースに合わせてくれている気がするんです。本当はそれが彼のペースだったとしても構いません」

押してダメなら引いてみろ、といった古典的な駆け引きではないと思う。ハルカさんが言っているのは、平常心とデリカシーの問題なのだ。一緒に楽しく飲んでいて惹かれ合ったとしても、お互いに社会人なのでいろんな事情がある。明日の仕事が朝早かったりする。責任のある大人は無理はできない。

何度も会っていたら、たまたま二人とも都合がいい夜もあるだろう。もちろん、後から面倒なことは起こさない。それこそが二人のタイミングだと思える余裕と信頼。ハルカさんはそんな「都合がいい」関係を築ける男性を求めている。

 

※登場人物はすべて仮名です。

 

 

 

 

イラスト:吉濱あさこ http://asako-gaho.com/

 

 

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