第十九回 「イシャ料はどこだ」

 

 

 

モテはモテでも不用意なモテが露呈した場合に求められ支払わされる代償の筆頭、慰謝料ーーーっ。
存在は知っていても実際はどういうものなのか、イメージと現実の差を他人の揉め事で学んでいく教材、ラジオ番組電話人生相談いつもありがとうございます…!

「正しくモテようね…」

浮気してる妻と離婚するべきかしないべきかした方がいいのかしない方がいいのかどっちか決められない50代男性。

 

「ラブホテルのメンバーズカードみつけまして」
「女房抱いてやることができませんので」
「実は私糖尿病でしてどうも調子が悪いんですね。バイアグラ試したこと一度だけあるんですけどうまくいかんもんですから、自由にさせる方が思いやりか優しさかなって」

浮気発覚からの性と健康の個人情報を添えて、妻への思いやりと優しさを離婚という形で示しつつもまだ迷っており、同時に相手男性に慰謝料を請求しているという相談者に弁護士が

「請求すると夫婦は壊す前提なんだなと考える方が普通だろうと思うんですけど?」
「お金を取ってね、そのお金が入ってきたおうちで奥さんと一緒に暮らすという事ができますか」
「壊す覚悟じゃないとできない事ですよ」

自分の選択もまだ決められないうちに、さらに浮気相手の奥さんも妻に慰謝料請求して欲しい、と訴えてくる相談者に

「それをやったら向こうの夫婦も保たないかもしれない、相手も独身になるかもしれない、そうなると貴方にとって選択肢を狭める状況になりませんか?そういう事に気がつかないでおやりになってると、自分の気持ちと違う結果になっちゃうかもしれませんよ?」

離婚するかしないかの前提を決められないうちに行動が先に迷走している相談者、先走る慰謝料請求は人生の選択肢を失うツールにもなりうる…なるほど…。

 

不倫してる妻と離婚したいが土地名義の都合や財産分与によっては今後の生活に不安があり踏み出せない夫。

 

「不倫の清算に関してしっかりした証拠あるなら請求することできます。内容、程度、期間によりますけど100~300万の金額になるんじゃないかと思いますができます。相手に対しても請求できますが相手にお金がないなら奥さんに請求して財産分与と組み合わせてどうしていくのかって話になりますね」
「不倫については発覚してから3年経ってしまうと時効で言えなくなってしまう可能性があるんでどういう男性かわかりませんけどお金のこと考えるなら早めに訴え起こしたほうがいいかもです」

私たちに具体的な慰謝料の相場とタイミングをおしえてくれる…人生相談…。

 

付き合ってた彼女が実は結婚していて相手夫側から慰謝料請求されたが既婚とは知らなかったのでどうしたらいいですかの20代男性

 

「結婚知らなければ相手の家庭壊す認識も無いですから賠償を払う必要はない、というのが大きな枠組みなんですよ。ただこの話の中にね、貴方の立場がどう当てはまるのかそれがずっと大事なんですけど、当てはまるということと、証明できるかということが若干違う話なんですよねえ」

「嘘だといってる訳じゃなくて、納得させるのが難しい話なんですよ」

「マァまず皆さんそう(知らなかったと)おっしゃいますしねえ」

私たちに人間は皆大抵おんなじこと言う生きものとおしえてくれる…人生相談…。
(結果、どうにも証明が難しく支払い回避は無理ゲーぽい)

 

浮気で出ていった夫と離婚したがずっとモヤモヤしており、浮気相手から慰謝料取れば気持ちが晴れるだろうかと迷う40代元妻

 

「相手に対して裁判起こして取れるかはやってみないと解らないですし、費用もかかってしまいまうので勝ったとしても判決で命じられた金額払うかも解らないし、払わないなら強制執行かけて取れるかどうか。財産なければ取れないですし。そういう事考えると労多くてして得るものがないんじゃないかと思うんですね」

請求するにも元手はかかるし勝っても払ってくれるかもわからないしそもそもお金ない人からは取れない救いのない世界…。

「怒りを持ち続けたい、という動機で請求するケース結構多い気がします。この悔しさを忘れたくないと。私は忘れた方が幸せになれるように思いますが。」

弁護士の意見が重い…怒りや恨みは何も生まないとはいうが慰謝料も生みだされない無の世界…。

各種相談にて提示された慰謝料その金額、高いか安いか、請求という行動がお金そのもの以外にどのような意味を与えてしまうか、何のツールとして発動するのか、捉え方は様々ですね。
皆様のモテ倫理のストッパーなり一助になりますれば幸いです。