第23回 「0円のプレゼント」という概念

 

ぼく、ヒモックマ。

 

女に養ってもらっている白クマの男の子だよ。

 

そこに何もない状態を表す「0(ゼロ)」という概念は、5世紀にインド人が発見したといわれています。

 

同様に、ヒモは「0円のプレゼント」という概念を発見しました。

 

 

「0円のプレゼント」とは、お金は1円もかけていないけれど、たしかにそこにはプレゼントをもらったかのような多幸感がある状態のこと。

 

日頃から金欠で、なるべくなら1円でも多く競馬・競輪につぎ込みたいと考えているヒモにとっては、なくてはならないテクニックです。

 

「0(ゼロ)」という概念が発見されてから、人類が飛躍的に進歩したように、「0円のプレゼント」が発見されてから、ヒモの生活も飛躍的に進歩しました。

 

 

わかりやすい例でいうと、「駅まで迎えに行くね」です。

 

ヒモ経験の浅い人にとっては、「これの何がプレゼントなの?」と思うかもしれません。

 

しかしながら、ヒモという存在は、基本的に家でゴロゴロしていて、あまり外出しないもの。

 

そんなヒモが、お仕事終わりにわざわざ最寄り駅まで迎えに来てくれる行為は、女性にとって「私のために時間を使ってくれた」と映ります。

 

1円も使っていませんが、相手に「嬉しい」「ありがとう」という気持ちをプレゼントしてあげている。 これが、0円のプレゼントです。

 

乱発しすぎると、駅まで迎えに行くことの価値が下がってしまうので、毎月25日(給料日)前後だけにしておきましょう。

 

0円なのに「価値が下がる」というのもおかしな話ですが。

 

 

労い(ねぎらい)」や「体調の心配」も、0円のプレゼントになります。

 

「そろそろ終わるころかなと思って」と先手を打ちながら、お仕事が終わるころに「お疲れ様」とLINEを入れておくのもいいでしょう。

 

仕事終わりに好きな人から優しいメッセージが届いているのは、いつの世も嬉しいものです。

 

 

春・秋の期間限定で使い放題なのが、「季節の変わり目だから体調を崩さないように気をつけてね!」という0円のプレゼント。

 

これらは、「離れていてもあなたのことを考えていますよ」ということがアピールできる立派な0円のプレゼントです。

 

つまり、0円のプレゼントの本質は、「私がいない時でも、彼の心の中には私がいるんだ!(0でも1なんだ!)」と思わせてあげることにあります。

 

 

駅まで迎えに行くのも、LINEを打つのも面倒臭いという方は、コンビニに行ったついでにプリンを買っておきましょう。

 

それに「いつもがんばってるね」「甘いもの食べて元気出して!」などのメッセージを添えて、そっと冷蔵庫に入れておくだけで、プチサプライズの完成。

 

糖分と優しい気持ちで、疲れやイライラは吹き飛ぶことでしょう。

 

多幸感に包まれて、これも0円のプレゼントになります。

 

(※プリンを買うのに数百円かかっていますが、そのあとプチサプライズに感動した彼女に数千円~数万円のお小遣いをもらえることを考えると、実質0円)

 

 

0円のプレゼントには、「0円のお土産」という亜種も存在します。

 

これは、一緒に遊んで別々の場所に帰る時や、お仕事いってらっしゃいと見送ったすぐあとに、「さっきバイバイしたばかりなのにもう会いたいよぉ」と、寂しがる手法。

 

「キミと一緒にいた時間が名残惜しい」「また早く会いたい」という切ない気持ちを、相手にお土産としてプレゼントするテクニックです。

 

「2-1=ひとりぼっち」なのではなくて、「2-1=ぼくらはいつもつながっているよ」という答えが導き出されます、ヒモ算(ひもざん)では。

 

 

上級者テクとしては、「相手に0円のプレゼントを送らせた気にさせる」というのがあります。

 

これは、相手を「0円のプレゼントを送ったつもりはなかったのに、私いつの間に送っていたんだ!」という気持ちにさせる裏ワザ。

 

たとえば、彼女からLINEが来た時に「キミがLINEくれたからヤなこと全部吹き飛んだよ」など、過剰に喜びましょう。

 

これにより「ただLINEを送っただけなのに、そんなに喜んでくれるんだ」「彼にとって私は特別な存在なんだ」と、嬉しい気持ちに包まれます。

 

 

このように、ひとことに「0円のプレゼント」といっても、種類はさまざま。

 

いろんな方程式が存在するので、ぜひあなたなりの0円のプレゼントを探してみてください。

 

単純に「チ×ポで気持ちよくさせてあげる」という0円のプレゼントもありますが、この解説は長くなりますので、またの機会に。

 

ご清聴ありがとうございました。