第24回 超実践テク「話させ上手」

 
 

ぼく、ヒモックマ。

 

女に養ってもらっている白クマの男の子だよ。

 

今日は、デートでの超実践的なテクニック「話させ上手」について語らせてね。

 

 

 

(1)「聞き上手」の落とし穴

 

恋愛本やデート指南者などで、よく見かける「聞き上手になりなさい」というアドバイス。

 

ぼくは、これについて半分は正しいと思っているけれど、もう半分は間違っていると思っているんだ。

 

恋愛本が植え付けた「デートでは聞き上手にならないといけない…」という呪いのせいで、多くの男性が惑わされ、たくさんの失敗が繰り返されてきたからね。

 

いいかい。「聞き上手になりなさい」という言葉には、「自分の話ばかりせずに相手の話を聞きなさい」という戒めの意味が込められているんだ。

 

これはつまり、「女の子と普通に会話ができるレベル」のひとに向けられた言葉なんだ。

 

それを、「女の子とまともに会話ができないレベル」のヤツが、言葉の意味そのままに実践したらどうなるかな…?

 

 

会話が弾まないただのクソしょーもない相槌(あいづち)マシーンになるよね。

 

「聞き上手にならなくては…!」という気持ちだけが先行してしまって、会話が進んでいない最悪の状態。

 

「自分から話題を提供する」という必須能力が、抜け落ちてしまっているひとには意味をなさないアドバイスだということが、よくわかるよね。

 

べつに、「女の子と普通に会話ができるレベル」に到達していないことを責めているわけじゃないよ。

 

女の子とまともに会話をする自信がないのなら、それならそれで、あなたに合ったアドバイスを実践するべきだよねって話。

 

自分に合わないアドバイスを聞いても、そのアドバイスには何の意味もないからね。

 

ちなみに言っておくと、世の中には「女の子とまともに会話ができないひと」の方が多いからね。

 

女の子がよく言う「普通の人でいいのに、普通の人がいない」というのは、この部分なんだよ。

 

世間では、そんな発言に対して「今の日本経済では、もはや普通とされる水準を維持するためには年収××万円が必要であり…」とか議論されているけど、そんな話ではない。

 

 

 

(2)相手が楽しんでくれる「会話」とは何なのか?

 

「聞き上手」を目指す愚かさについて論じさせてもらったけど、かと言って「話し上手」になれと言っているわけでもないんだよね。

 

というか、話し上手になる必要もないし。

 

「話し上手」と聞くと、芸人さんの巧みなトークを思い浮かべるけど、あれは「話芸」であり、日常会話ではない。

 

「話」はひとりでしゃべるものであり、「会話」はふたりで積み上げるものなんだ。

 

 

じゃあ、どうすればいいのかというと、ぼくは「聞き上手」と「話し上手」のハイブリットが正解なんじゃないかと思っているよ。

 

「聞き上手」「話し上手」の両方のいいところを抽出したのが、最強の「話させ上手」なんじゃないか、と。

 

要するに、相手にたくさんしゃべってもらうのが、「話させ上手」ってわけ。

 

聞き上手と決定的に違うのは「相手がしゃべるつもりもなかったことまでしゃべってしまう」のが話させ上手だよ。

 

これは実体験なんだけど、自分が話している時間よりも、相手が話している時間の方が長かったデートは、間違いなく相手から「楽しかった」という感想が聞けるよ。

 

その後、恋愛に発展するかしないかはさておき、「また飲みに行こう」と100%リピ決定です。(ヒモックマ調べ)

 

 

(3)「話させ上手」になる方法

 

つまりは「楽しかった相手とは、また会いたくなる」というわけです。

 

そのためには、相手から「話」を引き出す能力を磨きましょうってことです。

 

勘違いしないでほしいのは、「質問」をたくさんしろっていうわけじゃないんだよ。

 

重要なのは、「相手が話したくなる質問」を投げることと、「自分の意見・エピソードを混ぜた相槌」だよ。

 

「相手が話したくなる質問」とは、わかりやすく言うと「愚痴を言いたそうな部分」のことを指します。

 

いつもLINEの返信が深夜なら「けっこういつも仕事、遅くまであるの?」や、職業によっては「困ったお客さん、多いでしょ?」など、です。

 

みんなが使えるようにわかりやすく言語化しましたが、本来は「愚痴を言いたそうな部分=相手の弱み」でもあるので、相手の弱みにつけこむようなマネはしたくないというひとは、相手の「いい意味で語りたいもの(好きなもの)」を見極めて、それについて質問してあげてください。

 

もっとも、「相手の弱みにつけこむようなマネはしたくない!」というひとは、このコラムを読んでいないと思いますが。

 

 

次に、「自分の意見・エピソードを混ぜた相槌」ですが、これは単調な「うんうん」「そうなんだー」「なるほどー」といった小手先だけの相槌はやめましょうということです。

 

「本当にあなたのことを理解していますよ」「あなたの気持ちに同調しますよ」というのを、より深く伝えるために、相槌に自分の意見・エピソードを混ぜます。

 

たとえば、仕事の愚痴なら「わかるわー、俺の前の上司もそんなやつだった!」や、不快なお客さんの愚痴なら「そういう困ったお客さんが来た時は、ガン無視するようにしてるよ!」など。

 

とにかく、「自分も同じ経験がある」「同じ経験をした時、自分はこうやったよ」など、共感の相槌をうちまくってください。

 

これを繰り返せば、相手のトークは弾み、気が付いたら「あれ、もうこんな時間!?」というくらい盛り上がることでしょう。

 

 

(4)結局みんな「自分の話」がしたい

 

「相手にたくさんしゃべってもらう」っていうと、なんか全然おもてなせていないみたいだけど、実はそんなことないんだ。

 

相手が気持ちよく、なんでもかんでもしゃべってくれている状態こそが、最高のおもてなしなんだよね。

 

キャバクラで自分の武勇伝を偉そうに話しているおじさんを思い返してみてよ。

 

あれは可愛い女の子とお酒を飲んでいるのにお金を払っているんじゃなくて、「自分の話」を聞いてもらうのにお金を払っているんだ。

 

つまり、人間は「自分の話」を聞いてもらえると、「楽しい」と快感を覚えるんだ。

 

反対に、自分の話を聞いてもらえないと、とても大きなストレスを感じる。

 

熟年離婚の理由として多い「会話がなかった」なんてのも、その最たるものだよね。

 

「会話がなかった(=あの人は私の話を聞いてくれない)」というのは、知らず知らずのうちに、相手に強烈な仕打ちを与えているってこと。

 

くわばらくわばら。

 

これだけSNSが流行っているのは、つまりはみんな「自分の話」を聞いてもらいたいんだってことの最大の証明だよね。

 

ヒモの第一ステップとして、まずは「話させ上手」を目指してみてね。