第二十五回 卒業後も続く悲しみ。男子高の同窓会ほどガッカリな飲み会はない

 

 

 

 

●同窓会には「出会い」を期待してるのに……

男子高生活は楽しいこともそれなりにあるけど、悲しいこともいっぱい。さらに、学校を卒業した後まで引きずる悲しみもあるのだ。

それは、同窓会への期待感の薄さ。

「同窓生~人は、三度、恋をする~」や「同窓会~ラブ・アゲイン症候群」といったドラマ。さらにフェアリーテールの「同窓会~Yesterday Once More~」というエロゲーなどなど、同窓会をテーマにした創作物は多いが、その大部分は同窓会をきっかけに恋が燃え上がって……系の恋愛ストーリー。人は何だかんだで同窓会に「出会い」を期待してしまうもの。

久々に再開した同級生と、

「えっ、もしかして○○? 全然気が付かなかった~! こんなにキレイになっちゃって」

「○○くんだって男らしくなったわね」

なーんて甘酸っぱいトークを繰り広げ、二次会をばっくれてふたりだけで……みたいな展開。ボクは知らないけど、共学校だったらあるんでしょ、きっと?

それに比べ、男子高の同窓会のガッカリ感といったらない。

当たり前だが、やって来るのは男ばかり。気の合う男友達とは同窓会関係なくチョイチョイ会っているので、同窓会で再会するヤツらなんて、あらゆる意味で興味のない人間だ。

話題といえば「ハゲたなー」とか「デブッたなー」とか「チン毛に白髪生えた?」といった、お互いの老化を確認しあうばかり。

あとは会社や収入のランクでチョコチョコとマウンティングを取り合うくらいで、胸のトキメキなんて皆無。ホント、こんな会に出るくらいなら、家で寝てた方がマシだよ!

……とか書いているものの、何だかんだで断り切れず、同窓会に何回か出てるんだけど。

20代の頃はホントーに苦痛でしかなかった男子高の同窓会も、40過ぎて、色恋に対するモチベーションが落ちきった頃になると「ただの飲み会」としては意外と楽しめるようになってくる。

男子高の同窓会に絶望しているヤングたちは、20年後くらいに出てみるといいぞ!?

●男子高の同窓会よりやばいドラマ「同窓会」

この、男子高の同窓会問題。男子高に現役で通っている頃から「将来、同窓会がつまらなそうだなー」という予感はビンビンに感じていた。だって、教室を見渡して、十年後に再会したいヤツなんてほとんどいないんだもん。

そんな頃、そのものズバリなタイトルの「同窓会」(1993年・日本テレビ系)というドラマがスタートした。将来の同窓会に不安を感じつつも、具体的に「同窓会」ってどんなもんなのか知識がなかったボクはこのドラマを毎週チェックしていたのだが、コレがなかなかヒドかった。

同窓会をきっかけに恋愛ストーリーがはじまるという展開は、多くの同窓会ドラマと同じではあるものの、特徴的なのは、男性同性愛やバイセクシュアルの恋愛がはじまっちゃうこと。

男子高生活まっただ中な時期だけに「こういう同窓会が待っているのか……」と複雑な気持ちになったりならなかったりしながら見ていたものだ。

このドラマ、やたらと男の裸がフィーチャーされるなど、全体的にかなりハチャメチャな内容なのだが、特に最終回がミラクル級に狂っていた。

西村和彦と愛し合っていたゲイ恋人の山口達也が、ホントに何の前触れもなく唐突にボウガンで打たれて死亡。性転換をした国分太一が高嶋政宏と結婚。斎藤由紀がカメラ目線で視聴者に向かって語りかけながら、西村和彦、山口達也、高嶋政宏の全裸シャワーシーンで締めくくられるという、衝撃的にもほどがあるラスト。

時代を先取りしてLGBT問題に取り組んだというよりは、ただ単に当時流行っていたジェットコースター系のドラマに、さらにガソリンをぶん撒いたような大炎上ドラマだったのだ。

とにかくスゴイので、機会があったら見てもらいたいところだが、山口達也が出てるから再放送は当分無理だろうな……。