第二十二回 「真犯人をあぶりだせ…!(人生相談で)」

 

 

 

 

自分のモテを奪い取ったと信じたあの憎い人…!自分が敵と信じて恨んできた相手が実は敵ではなかったり、しかも真犯人が別にいるとかミステリ小説ドラマ案件にしかないのかと思っていたら思いの外現実にあるあると教えてくれるのがそう私たちの人生コンテンツラジオ電話相談…!
夫婦やら恋人やら恋愛沙汰の痴情のもつれから敵対してしまったあの人…実は本当の犯人は…!そこを暴いてよ教えてよ人生相談…!

「この中のだれが真犯人…」

 

過干渉な相手親によって彼と別れさせられてしまったと嘆く30歳女性。

 

「私が洗脳してるからだ、別れなさい、となってその後も合鍵返しなさいとお母様とお話したんですけど私が全然悪者って感じで、泥棒と言われて。お母様が私の家に来ましてそれで鍵を返したんですけどもう付き合う気ないですよね?って言われてその後から彼と連絡とれなくなっちゃったんですが」

パーソナリティーですらも聞いてて何か新しいホラー映画みたいだし、それで別れさせられたって言うけど聞けば聞く程別れてよかったと思うんですが?と言われる相談者状況に淡々と質問を繰り出す弁護士。

「貴女が向こうの両親に会った事は何回?」
「鍵を返す1回と電話で1回」
「それ以外で向こうのお母様が仰った事は全部彼を通じて聞いた事ですか?」

この聞き取り調査から答えを導き出す名探偵…。

「彼が言ってる話、そのままには聞けないような気持ちもします」
「え」
「はっきり言って貴女、彼が別れたくて整理されたんだなって印象と疑いがどうしても拭きいきれないんですよ。有り得るのは彼が母親に、貴女の事を迷惑かけられてる人だと説明していて母親が助けに来てるんじゃないのかなって。本当にそんなおかしな人達なのか確信もてないんですよね」
「でも彼と母親とのLINEやりとりはみたんですけど?やっぱり私が洗脳してると書かれていて」
「LINEの画面作るの、もう1人いなくてももう1台あったらできやしないの?」
「えっ???どういうことですか????それ????」

聞いてるこっちもえっどういうことですかこの複数台のスマホ端末を使用したトリック恋愛相談は?????

「…彼が作ったんじゃないかって事ですか?」
「それが拭いきれないんです、この手の被害事件沢山みてるものだから彼が言ってる事が本当にあった事なのか、貴女はそう受け止めてるけど、相手が作り出す方法は幾らでもあるなって事考えてるんです」

今まで扱ってきた幾多もの事件から導き出した真相を語り始める弁護士探偵…。

「私が疑っているストーリーはもっと彼は悪い人ですよね、どっちのストーリーでも貴女にいい結果じゃないです」

名探偵(回答者)が考えた各種ストーリー…!
「本当に過干渉でアレな家族だった編」に「彼自身が大悪人狂言編」が加わり…さあどっちを選択する…?

しかしそこまで言われると聞いてるリスナーとしてはもう何を信じていいかわからなくなって、

「相談者自身が実は彼の母親が信じてるところの本当のストーカーだった編」

も浮上してきちゃって、こわいいいいいもう何を信じていいかわからないいいいいいい…(崩壊)

 

 

病気でもう子供が産めない、長男が出来ないとわかったために姑に無理矢理に離婚させられたという女性。

 

「貴方のお話では姑さんが非常に悪いとおっしゃってるんですけど、聞いてて不思議なのはご主人ですよね?どういうつもりなのかまったく理解できませんけどね、悩んでいたというご主人ってこの状況に何も言えないようなそんなに難しい立場なんでしょうかね?」
「味方してくれたらよかったんですけど…」
「悩んでると言いながら、お母さんのいう事聞いてるの全く解らないですね」

姑が犯人とされていることに疑問を抱き、かつ元夫幻想を砕いていく回答者…。

「元夫は、毎日姑から電話あったり呼び出しあって問い詰められて悩んでたって聞いてたんです」
「そんなのふざけんなよって縁切りもできたんじゃないですか?何故そうしなかったのか?という方が疑問だし、そこが全然わからないです」
「アアアアア…」

回答者が本当の敵をあぶりだしてゆく…。

「申し訳ないけどご主人は弱いだけじゃなくちょっと卑怯な人じゃないのって思うんですけどね、お前は悪くない、気持ちはあるんだよ、と言いながら悪者をお母さんに押し付けて自分もリセットしようって事じゃないんですかね?そのね貴女が好きか嫌いかどうか解りませんけど冷酷ですよね」

わっわるいーーー夫、極悪いーーーー!

このように人生のプロたる回答者にかかれば本当の敵があぶり出されてゆくバルサン燻蒸コンテンツ、ラジオ番組電話人生相談はリスナーたる私も聞き過ぎて、慣れ過ぎて、ある日なぞは相談者の第一声、

「えっと嫁が2年半前から一切もの言わないんですよ」

に一瞬サイコ的なオチ(喋らない妻…?つまりもう生きてない…?)を感じ取ってしまったくらいでして、本当に私たちの毎日は予想以上に事件性をおびています…心して…!