【最終回】第二十九回 他人の状況と心情を思いやって行動できる大人になれば、自然と「モテ」がやってくる

 

 

 

 

 

 

 

42歳既婚男性の妄想と後悔が生み出した本連載。最終回です

 

街中で美しい女性を見かけるたびに「こんな人と一晩だけでも過ごしてみたい」と妄想するのは筆者だけではないだろう。過去25年ぐらいを振り返ってみるとチャンスは何度かあった気がする。あの日あのときにちゃんと告白していたら、と後悔することも少なくない。

筆者は42歳の既婚者だ。今さらどうすることもできない。だけど、「こうすべきだった」と考え続けることは自由だ。どんな美女でもハードルが下がるタイミングがあるのではないか。我々男性は機を逃さずに果敢に挑戦することが重要なのだ! そんな仮説をもとに、筆者が主観的に美しいと感じた女性たちに匿名でのインタビューを申し込んだ。

彼女たちはどんなときに性愛や恋愛、結婚の欲求が高まり、実行に移したり移さなかったりしているのか。28歳から43歳までの7名が取材に応じてくれた。理想論ではなく、具体的な体験をできるだけ赤裸々に語ってもらったつもりだ。なお、全員が現在独身である。最終回なので、取材を通じて考えたことを読者と共有したい。

 

「高嶺の花」にも手が届くタイミングにやるべきこと

 

やや意外だったのは、登場してくれた7名のうち、28歳と29歳の2名には決まった恋人がいて、30代40代の5名にはいないこと。仕事に没頭するあまり、候補となる男性すら見当たらないと打ち明ける30代美女もいた。恋人がいないからこそ、男性の筆者と2人きりでのインタビュー取材に気軽に応じてくれた面もあるだろう。しかし、この現実には恋愛結婚における男女の力関係が影響しているとも感じる。

詳しくは第九回https://napoleon5.com/?p=1453を読んでもらいたいが、簡単に言えば20代半ばぐらいまでは恋愛において女性が優位で、30歳を過ぎたあたりから男性との立場が逆転するのだ。筆者の知人男性(41歳)は「女は常に26歳がいい」と公言している。心身の成熟と若々しさが同居した最高の年齢だというのだ。3年生の女子大生とだけ合コンを繰り返しているという60代芸能人の話を聞いたこともある。バカバカしいが、同じ男性として彼らを否定しきれない。

視点を変えてみよう。自分が40代前半までの「普通の」独身男性ならば、20代後半以降の独身女性との恋愛は大いに可能性がある。同世代の男女を比べると、男性の相対的価値は上がっているからだ。若い頃は話しかけることすらできなかった「高嶺の花」に手が届くかもしれない。

本連載の主題であるタイミング論で言えば、知り合ったのが20代後半以降の独身女性ならばいつでも声をかけるべき、という大雑把な結論になる。婚約中でもない限り、恋人の有無すらあまり関係がない。こちらが普通の独身男性である限り、チャンスタイムが長く続くと言っていいだろう。

 

社会人にとって恋愛の優先度は低い。しかし、重要度は低くない

 

ここで「普通の独身男性」について、美女からの声を代弁しておきたい。健康で、常識があり、借金やギャンブル癖はなく、都会でも一人暮らしが維持できるだけの収入があることは大前提だ。そのうえで、自分の仕事にプライドを持ち、生き生きと前向きに働いていることが求められる。

プライドが低いと、安定収入があっても卑屈だったり虚無的だったりする。20代後半以降の高学歴の女性は結婚相手から養ってもらうという発想が希薄なので、対等な気持ちで楽しく前向きな会話ができない男性は対象外となる。この点にはタイミング論が入り込む余地はない。

以上が長期的なタイミングについての考察だ。では、短期的にはどんなタイミングが恋愛関係になりやすいのだろうか。取材を通じて明らかになったのは、日々の仕事帰りや週末、大きなプロジェクトが終わって暇になったときに開放的な気分になりやすいことだ。

社会人には責任があり、恋愛よりも優先しなければならないことがたくさんある。仕事や家族はその代表例であり、この優先順位には男女の差はほとんどない。ただし、優先度と重要度は異なる。「毎日のように仕事上で否定されていると、誰かに肯定してもらいたくなる」とつぶやいたエリート女性もいた。プレッシャーの大きな仕事をしている女性ほど、安心とぬくもりを得られるような男性との関係を渇望しているのだろう。

 

「今は遊ぶタイミングではないのだな」と察することも大事

 

ここでもタイミング以上に重要な要素がある。働く女性たちが安心して打ち明け話をできるような男性でいることだ。嘘つき、無気力、傲慢などは論外。ものすごく仕事ができなくてもいいし、聖人のように優しくなくてもいい。上述した「普通の男性」であれば十分だ。

周囲には「自分がしてほしいこと」をするように心がけよう。忙しいときは放っておいてほしいし、苦しいときはさりげなくフォローしてもらいたい。祝杯を上げたいときに時間を作って付き合ってくれたら嬉しい。

自分が連絡をしたときに相手からの返事が遅かったとしても腹を立てたりいじけたりしてはいけない。社会人にはそれぞれの事情がある。「今は遊びに行きたいタイミングではないのだな」と察して、しばらくそっとしておこう。

美女と親密になるタイミングを探るという下世話な目的で始めた本連載。取材を重ねて考察を深めていくと、「他人の状況と心情を思いやって行動できる朗らかで前向きな大人になろう。それはモテに直結している」というまっとうな結論に行き着いた。救いのようなものを感じる。

上品で色っぽいイラストで記事を飾ってくれた吉濱さん、真剣かつ温かく編集してくれた木村さん、取材と称する飲みに付き合ってくれた7人の美女たち、連載を楽しく読んでくれたあなたに最後の感謝を捧げたい。短い間でしたが本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

イラスト:吉濱あさこ http://asako-gaho.com/